外国人と会話

外資系企業を希望するならほぼ必須の資格

TOEICは人気の高い語学系資格の中でも特に受験者数が多い試験です。
TOEICテストの大きな特徴は英語によるコミュニケーション能力を重点的に評価する方式がとられているということで、試験は10~990点までのスコアとして結果が渡されます。

不合格がない試験なので受験をするのも気が楽ですが、どこまでのスコアを出すことができるかにより応募ができる求人も限定されてくるので手を抜くことはできません。

特に近年では外資系企業が就職活動において大きな存在感を持っているので、そうした場所に勤務を希望しているなら在学中に一度はTOEICを受験しておきたいところです。

試験は年に10回開催されているので、1度の試験で思うような結果が出せなくても何度かのチャレンジでスコアを高めていくこともできます。
ただし都道府県によっては年間の試験実施日が異なるということもあるので受験前には受験地とスケジュールを公式サイトで確認しておいてください。

試験は「リスニングセクション」と「リーディングセクション」の二部構成となっており、会場内で流される放送を聞きながらそれぞれの質問に回答していくことになります。
大学受験などでの学校英語よりもかなり会話に重点を置いた出題になっているので、専門の対策をしつつ学習を進めて行くというのがおすすめです。

TOEICスコアの目安について

TOEICを就職求人で提示するときには、企業が求めるスコアが出せているかということが問題になります。
企業からの求人で始めからTOEICスコアがはっきり明記されていることもありますが、場合によっては職能に必要なレベルといった曖昧な書き方になっていることもあるようです。

一般的なTOEICスコアから見る職能としては、まずもっとも高度な能力が必要となる国際部門では少なくとも800くらいが必要とされます。
一応は655~865くらい出せていれば国際的な取引を英語で行うことができると言われますが、やはり企業としては800台という大台に乗っているかどうかで評価が変わってきます。

900くらいまで出ていれば英語の専門書を読んだり英語で他人と議論ができるレベルとされるので、在学中にそこまで出せていれば語学を理由に求人を見送られるということはないでしょう。

英語で書かれた通達分を読んで理解をしたり、簡単な会話なら間違いなく聞き取ることができるとされるスコアは700くらいです。
スコア600くらいではメモ書きくらいの英語は読み取れ、ゆっくり話してもらえば聞き取れるレベルとされます。

500台以下になると海外旅行に行ってもなんとか標識を読んだり日常会話ができるくらいとされるので、やはり就職では600台は出せるようにしておきたいところです。

試験の学習期間はだいた3ヶ月くらい

TOEIC試験は非常に人気のある資格なので、書店などでも多数の教材が取扱されています。
独学でCDを聞いたりテキストを読んだりしていくことでハイスコアを出せるという人も中にはいますが、もともとあまり英語が得意でないという人ならきちんと専門の教材を使う方が確実です。

TOEICのための通信教材も豊富に出されており、自宅でネットを通じて学習ができるといったものもあります。
費用はいろいろですが、だいたい良心的なところで3ヶ月5万円くらいのコースとされています。