秘書

これから社会人になる人におすすめの資格

秘書検定は秘書として勤務をしていくための基本的な技能を備えるための資格として位置づけられています。
しかし試験内容は基本的なビジネスマナーや会社などの組織運営をしていく上での基本的な知識、さらには一般教養や接遇のための方法ということまでが含まれるので、将来「秘書」という仕事を目指すわけではない人であっても便利に使用ができます。

特に新卒でこれから社会人デビューをしていくという人にとっては、ビジネスの基本となる知識を網羅的に備えることができますので就職活動において大きなアピール材料になります。

学生時代から社会人になって最初の関門となるのがビジネスとして出会う人たちに対してどういった態度をとっていくべきかという部分になるので、敬語の使い方や電話のとりかた、挨拶方法やお茶の出し方といったところを先に知っておけるというのはかなりの強みになります。

秘書業務とされていることとしては他に、秘書として仕える経営者や教授、医師などの扱う大量の書類をそなえて必要な時にすぐに提示できるようにしておくということがあるので、ファイリングのための技能も必要になります。

このファイリングは秘書でなくとも一般のオフィス業務をしていくためには必要不可欠なスキルであり、それを実際に就業する前に基本的知識として身に付けることができるというのは実務面に直結するメリットです。

秘書検定を受けるなら2級からがおすすめ

秘書検定は公益財団法人実務技能検定協会という団体が主催しています。
試験を受けるための学歴や職歴などの条件は全くありませんので、高校生でも大学生でも誰でも受験が可能です。

検定試験は3級・2級・準1級・1級の4つの段階が設定されており、自分でどの級を受験するかも自由に選択ができます。
他の資格試験では低い級に合格をしていないと上の級を受験できないということもありますが、この秘書検定試験ではそうした制限はなく、最初から一番高い1級にも申しこめます。

とはいえ級数が上がると問題も難しくなり、合格率も低くなってしまいます。
そのためほとんどの人は最初はもっとも易しい3級から受験をし、そこからランクを上げて受験していくという方法をとっています。

3級から受けるのももちろんよいのですが、より効率よく就職に役立つ資格取得をするということなら2級から受験をするのがおすすめです。
級ごとの合格率を見ていくと、3級では約67%、2級では約57%というふうになっています。

準1級や1級となると平均合格率は30%を切ってくるので、いきなり受験をするには少々ハードルが高くなってしまいます。
その点2級は半数以上の人が合格をするという比較的取得がしやすい資格であり、かつ学習する内容は3級よりもさらに実務に直結するものとなっているので1回の受験でかなりの知識を得られます。

就職活動そのものに役立つ知識にもなります

秘書検定を取得しそれを履歴書に書くことで基本的なビジネスマナーを身につけているというアピールになります。
しかしそれ以上に大きなメリットとなるのが、就職活動そのものに生かせる知識が得られるということです。

秘書検定では電話のかけ方や手紙の出し方といったところも試験範囲となるので、求人に応募をするときに提出する職類作成や、連絡のための電話応対の時にどういった態度をとればよいかということを先に知っておくことができます。

これは就職活動を進めていく上で非常に重要な項目で、面接試験やディスカッションといった場面でも学んだことを直接生かすことができます。