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情報処理系の基礎知識を得られる資格

ITパスポートは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理に関する基礎知識を問う資格試験です。
IPAといえば「情報処理技術者試験」として専門的なIT系の技術試験を数多く取り扱っている有名な団体ですが、その中でも最も難易度が優しく基礎中の基礎となる部分を学習するのがITパスポートとなっています。

他の情報処理技術者試験は高度なプログラミングやネットワーク構築の知識を学習しますが、ITパスポートはIT系技術者を目指す人でなくとも取得ができるもので、オフィスワークや店舗運営で最低限必要になるパソコンやインターネットのしくみについてを学ぶことができます。

ある意味全ての社会人にとって必要になるスキルをまとめたものと言ってもよい資格で、就職活動をしようとする学生だけでなく転職を考えている現社会人や育児休業中の主婦、これからスキルアップを考えている会社員などさまざまな人が受験をしています。

もちろんこれからIT系技術者を目指そうと思っている人にとっても最初の知識を備えるためのよい学習材料となっており、中高生のうちにこのITパスポートを取得し、そこから高等専門学校や情報処理専門学校、工業系大学へ進学してさらに知識を積み上げていくということができます。

試験概要

ITパスポート試験は特に試験日は決められておらずいつでもインターネットを通じて申し込みをすることができます。
全国各地で開催される試験は日程や時間がそれぞれ異なるので、必ず公式サイトで自分の希望する受験地を確認しスケジュールにそった受験をしてください。

試験時間は受験地によって若干異なりますが、基本的には午前・午後・夕方のいずれかの時間帯で実施されており120分以内の一回の試験で判定をされます。

受験手数料は全国一律税込みで5700円(平成28年4月1日から)で、申し込みをするときに所定の方法で払込をします。
試験申し込みをする前にかならず公式サイトでID登録をすることになるので受験をするときには忘れずに控えて
いくようにしましょう。

なお試験当日にはこのIDや受験番号が記載されている確認表を自分でプリントアウトして試験会場で提示しますが、プリントアウトができない環境にいるという人は自分で受験番号・ID・確認コードを控えて提示します。
さらに顔写真付きの本人確認証も必要になるので忘れずに当日必要なものを持っていくようにしてください。

社内研修に利用する企業もあります

ITパスポートは多くの企業によく知られている汎用性の高い資格であるため、就職活動でのエントリーシートに記載することで有利になるという有名企業もたくさんあります。

さらに直接IT系業務をするわけではなくても、医療系やマスコミ系では社内研修としてITパスポート試験を必須にしているところもあります。
数多くの企業が資格者を優遇すると公式に発表しているので、これから仕事を探すという人にとってはぜひとも取得をしておいてもらいたい資格と言えます。