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  3. 哲学・宗教学

哲学と宗教の違い

哲学とは、古の哲学者達の思想に学び、物事を深く追求する学問です。
それに対して宗教学とは、古の宗教家達の教えを学び、仏教・キリスト教・イスラム教などの成り立ちについて研究します。
もうひとつ、これに「倫理学」が加わります。

倫理学は、「人としてのあり方」という善悪の基準について考える学問です。
哲学と宗教学と倫理学は、それぞれに深い関わりを持っています。
そのため、大学の中には、これらをコースごとに選べるようにしているところもあります。

それぞれの学校によって特色が分かれており、「西洋哲学を教える学校」、「東洋哲学を教える学校」などに分かれています。
また、宗教学も、「仏教」と「キリスト教」、「イスラム教」でコースが分かれているところがあります。
専門的に勉強したいのであれば、西洋と東洋や宗派ごとに区別して、興味の強い学部やコースを専攻された方がいいかもしれません。

文学部の哲学科

哲学科は科目であり、文学部付属の科目になっていたりします。
一昔前は「西洋哲学」が中心でしたが、現在は「東洋哲学」、「中国哲学」、「インド哲学」などの科目別に分かれています。

哲学科では、古の哲学者達の思想を学ぶと共に、論理的思考力を身につけます。
ただし、哲学を専攻すると、就職が難しくなると言われています。
将来的には、哲学の研究者にでもなるしかないという意味でしょう。

ところで、外国語に力を入れている哲学科は少なくありません。
それというのも、日本に有名な哲学者は少なく、ソクラテスやプラトンなど、有名な哲学者はほとんど外国人です。
これらの哲学者の思想を理解するには、言語で読む方が確かなので、ドイツ語やフランス語を学んで、彼らが伝える正確なニュアンスを知るのが目的でしょう。

ドイツ語やフランス語を学ぶことで、通訳や翻訳者になる道が開ける場合もあります。
これらの言語を覚えるきっかけとなったのが哲学だったとしても、哲学とはまったく関係のない分野の通訳や翻訳者になることも考えられます。

宗教家としての未来

哲学科や宗教学科を卒業してなる職業といえば、宗教家が思いあたりますが、住職や牧師となってお寺や教会に入るというケースがあります。
これらは、こういった学科を選択して職業に活かすことができた場合です。
また、西洋哲学や東洋哲学を教える教師になるという道もあるでしょう。

ほかの就職先としては、出版社や新聞社などに入社して、海外担当の記者になることも可能です。
キリスト教やイスラム教などは、日本にいると特殊な宗教に思えるかもしれませんが、その国に住む人々にとっては一般的なものです。
興味が持てる国の宗教を学んだ方が、後々役に立つのではないでしょうか。