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  3. 心理学

最近注目を集める学問のなかに「心理学」というものがあります。
人の心というものは、目で見て、手に取ることはできないものですし、ちょっとしたことで揺れ動くもの。
そのような「心」というもののメカニズムを学ぶのが心理学です。

心理学で学べることとは

人の心というものを科学的に紐解いていく学問である「心理学」。
何気ない日常生活も、この心の動きに大きく左右され、影響を受けているものだということが昨今分かってきました。
そのようなメカニズムを解明し、学ぶことで人間の心や環境、また身体との関係性を知り、社会生活に生かしていくことができます。

心理学は細かく分野が専門性にあわせて分かれています。
主なものを挙げると、動物心理学、認知心理学、人格心理学、神経生理心理学、社会心理学、臨床心理学、犯罪心理学など。
具体的な内容は動物心理学とは、動物の進化の歴史を学び、行動を研究する心理学で、認知心理学とは、人の一般的な心の機能(学習、記憶、思考、知覚など)を研究して学ぶもの。

人格心理学とは、人の人格の形成する過程を研究して学ぶ心理学で、神経生理心理学は、身体の機能と心の動きとの関連性を研修して学びます。
社会心理学の場合は、社会的な行動や集団生活のなかでの個人の行動や心理を研究し、臨床心理学や、心理療法や心理カウンセリングを学ぶものです。
犯罪心理学は、犯罪を犯すものの心理や行動を研究し学び、犯罪の抑制に役立てるなどします。

世の中に生かせることは何?

昨今は単純な身体のどこかになんらかの原因があって、不調になる、といった症状だけでなく、心理面や精神面から身体に不調をきたすことが多いご時勢です。
他人目にはよい仕事についているように見える人でも、ストレスやプレッシャーが過度にかかるなどして、日常的な生活が送れなくなるほど身体の状態が悪くなることも。
そういった現代特有のストレスや精神疾患、うつなどの症状は心のなかの原因を突き止めて取り除くようにしなければ、今までの医療では追いつかなくなっているともいえるのです。

そのようなことから心理学を学んで生かせる仕事はますますこれからも増えるのではないでしょうか。
また集団行動における心理などを研究することで、「いじめ」の問題にメスを入れることもできる可能性があったり、犯罪者の心理を探ることによって、凶悪な犯罪を減らしていく、といったことも期待されています。

将来の就職先

将来活躍できる場としては、教育機関などでのスクールカウンセラーや、企業内で社員をケアしていく企業カウンセラー、医療機関で心理療法を行う心理療法士など多岐に渡ります。

心理学が学べる大学

心理学は内容が細分化されているため、必ずしも心理学部で学ぶとは限りません。
例えば臨床心理学を京都大学で学ぶ場合、教育学部のなかに教育科学専攻、教育認知心理学講座、臨床教育学専攻、臨床教育学講座、心理臨床学講座、臨床心理実践学講座などが細分化されて存在します。
ですから心理学のなかで自分がどの部門をピンポイントで学びたいのか、ということを明確にしてから、その専攻がある大学をピックアップしていくほうがよいでしょう。