教育学で目指す学校
教育学とは、教育にかかわる学問全般を指します。
狭い範囲だと「家庭教育学」、広い範囲では「社会教育学」となります。
教育学は、将来学校の先生や塾講師、日本語教師、スクールカウンセラーなどになる場合に必要となる学問です。
高校の授業で言えば、国語や政治経済などが該当しますが、広い意味では英語なども当てはまるでしょう。
学校に進学する際に、「教育学部」のある学校があり、「教育文化学部」とか「教育人間科学部」などが含まれます。
文部科学省が、「教育学部」のある学校の一覧を公開しています。
将来、教育関連の仕事に就きたい人は、小学校・中学校・高校・学校、どの学校の免許が取りたいかで目指す学校が違ってきます。
たとえば、小学校の教員免許と中学校や高校の教員免許は異なります。
小学校は一人の教師が全科目を教えなければなりませんが、中学校や高校では専門の科目を教えることになるからです。
親が子に教える「家庭教育学」
家庭教育学とは、子供を一人前の大人にするために、親が与える教育を言います。
言葉の使い方や食事の仕方、生活習慣など、子供が生きていくためのスキルを身につけさせるのが親の役割となっています。
家庭教育というより、俗に「親の躾(しつけ)」などと言われます。
将来、教師になれば家庭訪問がありますし、子供の両親に連絡するような機会も増えます。
現代は、子供のいじめや貧困問題など、それぞれの家庭が抱える問題が増える傾向があります。
家庭教育学では、親へのサポートも含めて、子供に対する教育のあり方について学びます。
広範囲の「社会教育学」
社会教育学となると、家庭教育や学校教育よりもっと広範囲の教育が当てはまります。
家庭教育は子供と親との関係、学校教育は子供と教師との関係になりますが、社会教育学ではそれ以外の教育を対象とします。
「社会人教育」や「生涯学習」なども、社会教育学の中に含まれます。
職業で言えば、公民館、図書館、児童館、美術館、博物館などの職員が該当します。
こういった社会的な施設で、広範囲の人々に学ぶ機会を提供します。
それらに関連した学問を学生に教えるのが「社会教育学科」となります。
「家庭教育学」や「社会教育学」という呼び名は、受験する学校によって異なりますので、勉強したい学科の内容をよく確認してください。
社会教育学科がある学校でも、さらにそこからコースが分かれているところもあります。
現在社会問題となっている高齢化や少子化を専門に勉強できる学校もあるようなので、そのようなところを選べば社会福祉に関する勉強ができます。
専攻が細かく分かれているので、将来どんな仕事がしたいのかを想定に入れて、進学する学校を選ぶようにしてください。