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  3. 情報工学

コンピュータの研究

情報工学は、ハードウェアの分野、ソフトウェアの分野共に、コンピュータにかかわるあらゆる研究を行う学問です。
情報工学を教える大学に入学すると、コンピュータの使い方やプログラミングについて基礎から教わることができます。

情報工学科という名称以外に、それぞれの大学によって「情報科学科」や「情報処理工学科」などという名称で呼ばれます。
ハードウェアとソフトウェアの分野に分かれますが、近年はハードウェアよりソフトウェアを重視する傾向が強くなっています。

コンピュータを有効活用するためには、物事を論理的に組み立てて考える能力とか、数学的な知識が必要になります。
また、情報を電気に変えて送るシステムを開発するには、電気回路の理論を学んだり、プログラムの論理体系を理解する必要があります。
情報工学科では、ハードウェアやソフトウェアを設計・開発する技術について学びます。

ハードウェアとソフトウェア

ハードウェアの分野としては、コンピュータの設計や電子工学について学び、ソフトウェアの分野では、言語理論やシステム工学などをバランス良く学びます。
高度なインターネットが普及した情報化社会で、幅広く活躍できる実践力を身につけることができます。
情報工学科の授業には、数学や物理はもちろんですが、国際社会に対応するために外国語の習得にも力を入れています。

コンピュータは技術の進歩が目覚しいですから、最先端の技術や理論をいち早く導入している学校を選びましょう。
人工知能や最新のITセキュリティなどに対応している研究室があるということも、学校を選ぶ際のポイントになります。

情報工学に向いている人

情報工学科を卒業してから就く進路としては、システムエンジニア、システムアナリスト、プログラマー、システムアドミニストレータ、セキュリティ技術者などがあります。
これらの仕事に向いている人は、インターネットの技術を開発し、社会や経済に役立つシステムを構築したいと考える人でしょう。
就職先には、コンピュータのメーカーやコンピュータ関連企業以外に、あらゆる企業のコンピュータ部門へ就職することが可能です。

卒業後に資格を取得して就職する場合には、「情報処理技術者試験」があります。
情報処理技術者試験は、経済産業省が認定している国家試験です。
合格率は、「基本情報技術者」に関しては20%程度と、難易度高めの試験です。

「ITパスポート」という初心者向けのものから、「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「高度情報処理技術者」とレベルごとに分かれています。
IT企業の中には、これらの資格を持っている人に対して資格手当を設ける企業もあります。
入社して時点で資格取得を義務づけられることもあるようなので、取得しておいた方が後々役立つでしょう。