1. >
  2. >
  3. 医学

医学部は6年

医学は人体について研究を重ね、病気を治療したり、その予防に努める学問です。
医学部の勉強期間は6年で、医師を希望する学生は内科と外科、両方の科目について学びます。
内科志望だからと言って内科だけということでなく、外科的な知識も必要になります。

また、医学的な知識のほかに、数学や化学、物理学といった授業もあります。
いわゆる理系の科目は、入学後に医学部の必修科目となっています。
そこからさらに、「臨床医学」や「社会医学」といった医療に関連した内容についても学びます。

近年は、医学部においても、「法医学」や「予防医学」に対する関心が高くなってきています。
これは、法医学をテーマとした医療ドラマの影響が強いからではないでしょうか。
テレビドラマに影響を受けて医学部を志望するという学生も、意外に多いようです。

法医学と予防医学

多くの医療ドラマなどに取り上げられて、身近な存在になってきている「法医学」ですが、病気の原因を解明する「解剖」が重要視されています。
注目されているからこそドラマになるのでしょう。

法医学では、解剖によって死因を調べて、死亡時刻などを割り出します。
また、血液型を調べたり、DNAの分析なども行います。

予防医学というのは、生活習慣を見直したり、食生活について考えることで病気を未然に防ぐ学問です。
病気を防ぐだけでなく、病気にかかったら進行を遅らせることも想定に入っています。

医師免許を取得

医学部を卒業したら、医師は国家試験を受けて医師免許を取得しなければなりません。
医学部の5年生ともなると、「臨床実習」が入ってくるので忙しくなります。

臨床実習というのは、学生が病院に行って実際に患者の診察をしたり、治療をすることでカルテの書き方などを覚えるというものです。
臨床実習と並行して、医師の国家試験の準備をするのがたいへんです。

医師の国家試験は年に一度行われますが、合格率は90%と高いので、真面目に医学部の授業を受けてさえいれば合格することができると言われています。
国家試験に合格すれば、研修医として病院に勤めることができます。

医師の勤め先には、内科、外科、産婦人科、泌尿器科、小児科、麻酔科、皮膚科、整形外科、精神科、眼科、耳鼻科、歯科などがあります。
また、学校などの研究機関で働く場合や、自分で病院を開き開業医となることも可能です。
企業で社員の健康診断をする「産業医」として働く医師もいます。

医師免許を取得すれば、よほどのことが起こらない限り取り消されることはなく、生涯有効となります。
年齢制限もありませんから、かなりの高齢になっても勤め続けることが可能です。
日本は医師不足ですから、本人に希望があれば、断られるようなことは滅多にないでしょう。