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文学部で学ぶこと

文学部というと、小説や言語にかかわるイメージがありますが、史学や心理学あたりまで含まれます。
さらに、学校によっては「文化人類学」や「考古学」など、取り上げるテーマに違いがあります。
文化人類学というのは、あらゆる国の民族の文化や生活習慣などを比較する学問、考古学は過去の人間が残した遺物から、当時の環境や文化などを研究する学問です。

文学部の授業で取り上げられる文学作品は日本文学以外に、アメリカ文学、イギリス文学、ドイツ文学、フランス文学、中国文学など、たいへんバラエティに富んでいます。
海外文学を翻訳されたものを読む以外に、それぞれの国の言語で読んだり、自分で翻訳したりもします。

本を読むだけでなく、小説を書く授業などもあります。
文学部では小説の書き方や、文章の表現方法などを学ぶことができます。
文学部に入学すれば、書いた小説を授業で発表する機会が多くなるでしょう。

史学というのは歴史を研究する学問で、文学と多くの共通点があります。
「日本史学」、それよりもっと広範囲の「東洋史学」、「西洋士史学」などに分かれます。
文学部が多くの国を文学を取り上げるように、史学でも外国の歴史について広く学ぶことができるでしょう。

人の心を学ぶ「心理学科」

心理学科では、人間の心のメカニズムや、他人とのコミュニケーションの取り方などを学びます。
心理学は、「環境心理学」、「文化心理学」、「犯罪心理学」などに分かれています。
これらは科目別になっていたり、学校によってはコースごとに選択できたりします。

心理学科を卒業して、勉強した内容を活かせる仕事に就きたいと考えると就職は難しいかもしれません。
しかし、授業で学んだ人に対する深い理解とか、思考力を仕事で活かすことはできるはずです。
人の役に立つ仕事に就きたいと考えて、文学部を専攻する学生も多くいるようです。

文学部の就職

文学部を卒業後の就職先には、出版社、新聞社、テレビ局などのマスコミ関連の仕事があります。
また、中学や高校などの国語の教員、図書館司書や書店に勤めるという方法もあります。

これらの文系の職業に就く以外だと、コミュニケーション能力が高ければ、サービス業などでも活躍できるでしょう。
英語や外国語が得意な場合は、通訳や翻訳者、ホテルや観光地の外国人相手の接客などで能力を発揮できます。

心理学科の卒業後の進路としては、心理カウンセラーや臨床心理士などの職に就くことが可能です。
学校に在学中に資格を取ることもできますから、臨床心理士などの資格を取得しておくといいかもしれません。

心理学を学んだ人の中には、病院や養護施設など福祉関係の仕事に就く人もいます。
学校で学んだことを無駄にせずに、社会で活かせるようにがんばってください。