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  2. 学問編
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高校時代のうちに、5年先、10年先を見据えて自分がどのような社会人になるのかを考えておくことで、目前の進路を決定していくことができるものです。
まずは「何になりたいのか?」「どんな仕事で生計を立てるのか」「10年後の自分はどうなっていたいのか」といったことを考えておくことが大切です。
それをすることによって、次に「何を学んでいくべきなのか」ということがはっきりと見えてきます。

つい、今のことしか見えなくなってしまいがちかもしれませんが、できるだけ先を見られるような目を鍛えていくようにしましょう。

今求められている新しい仕事・ニーズとは?

以前は単純に、お医者さん、ケーキ屋さん、大工さん、といったような、子どもが「将来なにになりたい?」と聞かれたら答えるような職業だけが仕事、といった印象がありました。
しかし昨今においては、世界の情勢が大きく変化したことによって、新しい仕事のニーズも高まりつつあります。

例えば、以前は身体の不調があれば、病院で診てもらい、薬をもらって治す、というような、ある意味単純な流れでした。
しかし、内科的には異常がないのに精神的な病気で不調になる人が増え、「心療内科」「心理カウンセラー」などといった仕事のニーズがでてきています。

また、政治家などの中に「経済学」を長けた人がいることによって、日本の経済そのものをどのように押し上げていくべきか、といった舵取りができるようになることも。
実際政治家でありながら、このような知識がないとなると、日本の景気を上げようと考えても、難しい場合もあるかもしれません。
さらに航空・宇宙工学を学ぶことでロケット開発などの仕事に携わり、世界に有益な開発の仕事を推し進めていくなどといったことも出てきました。

このように新しいニーズのある仕事や、それに対する専門知識を学ぶべき学問というものがどんどん出てきているのです。

学問と仕事の関係とは

先ほど例を挙げましたが、以前から既存の学科以外にも最近はますます多様化するニーズに合わせて専門学科が増えていますので、簡単に仕事との相関関係をご紹介しましょう。
心理学を専攻すると、スクールカウンセラー(学校カウンセラー)、スクールアドバイザー、企業内のカウンセラー、心理療法士、心理カウンセラーなどのお仕事に就くことができます。
経済学を学ぶと、金融関係、保険、情報通信、運輸、小売業、製造・卸業、公務員などになったり、また政治家になったりした人もいるようです。

航空・宇宙工学のような専門分野を専攻すると、宇宙開発、経済産業省に就職したり、運輸、自動車メーカーなどでも働けるなど、活躍の場が増えていきます。
経営・商学を専攻したかたは、保険、金融に就職する、税理士や公務員になる、またメーカー、商社、電力会社などに就職している人も多いようですね。
法学専攻の場合、弁護士、検察官、裁判官はもちろん、公務員や政治家になっている方もいます。

このような専門的な知識を学んだ人が活躍している場は、上記以外にも多岐に渡ります。
まったく畑違いの場所で活躍することもありますが、やはりなんらかの専門的な学問を学んでおくことは、将来の仕事に必ず役に立つ、ということではないでしょうか。

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